旧なとり観光復興プロジェクト概要

プロジェクトの3つのポリシー

  1. お祭りをするのが目的ではない、目的はあくまで復興である
  2. 実現する集団でありたい
  3. 安全第一を旨とする

プロジェクトの誕生まで

 平成23年5月26日 名取市観光協会役員会
 三役(会長、副会長2名)と事務局が提示した今年度の事業計画は、例年と比べ、事業内容が大幅にカットされていました。「なとり夏祭り、市民のつばさ、・・・・・の実施は見送ることとする」
 これに対して、津波被害地域の閖上(ゆりあげ)の理事たちが反対の声を唱えました。「今、事業をやらないでどうするんですか?」「今こそ復興のためにやるべきでしょう」「観光協会はいったい何のためにあるんですか?」
 しかし、事務局の回答は、「現実的に事業を取り組むことは不可能」「例年のように花火大会の寄付金も地元事業者から集められない」「何より今からでは間に合わない」と否定的でした。

(事務局は市の商工水産課職員が兼務。水産業復興への取り組みや、仮設店舗、仮設工場などの手続き他、被災支援の業務が多忙で、事実、例年通り夏祭り事業をやるための人も時間も全くない状況)

 平行線をたどる中、「今年何かやらなかったら、閖上の町はなくなっちゃいますよ。来年では遅いんです。」こんな意見が地元笹かまぼこ会社社長さんから。

 またある理事からは、「我々言うのは簡単だけど、いつも会長さんが責任をとらなくてはいけない。いっそ、やる気のある人達に任せてみてはどうでしょう?」と。

 これを受けて、会長から、「では、12の事業計画の下に、13番目の事業として、なとり観光復興プロジェクトというものを作りましょうか?」という提案。

 6月3日 平成23年度名取市観光協会総会
 13番目の事業計画が承認され、プロジェクトは誕生しました。

さあ、ここから

スタート時点で既に6月になっていました。いつもなら8月の夏祭りの準備はほぼ万全の体制の時期。
いったい今から何ができるだろうか?まずは、メンバー集めをし、やりたいことを出し合った。
全ての企画を実行するのは、極めて困難だろうし、そのうち一つでも難しいだろう。
何しろ時間がないから。でも、誰も反対する人はいない。やれるだけやりましょうと。
誰もが気持ちはひとつ、

“名取を復興させたい。ゆりあげの町をなくさない。”

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